【速報】「コロナの影響が薄まり…」路線価の全国平均2年ぶり上昇[2022/07/01 11:25]

 相続税の算出基準となる路線価が公表され、全国平均は2年ぶりに上昇しました。全国的に回復傾向にあるということです。

 1日に公表された全国の路線価で最も高かったのは37年連続で東京・銀座の鳩居堂前で、去年より1.1%下落したものの、1平方メートルあたり4224万円でした。

 1月1日時点の路線価の全国平均は去年に比べ0.5%上がり、2年ぶりに上昇しました。

 国税庁は、新型コロナの感染状況が落ち着きつつあるなか、全国的に路線価が回復傾向にあるとみています。

 全国で上昇率が最も大きかったのは千葉市中央区富士見で5.1%上昇し、下落率が最も大きかったのは神戸市三宮町で、5.8%下落しました。

 一方、都内では、同じ台東区内でありながら浅草で1.1%上昇し、上野で2.5%下落しました。

 都市未来総合研究所の平山重雄常務研究理事は、観光地である浅草は観光客が戻ったことで路線価が回復したものの、上野は飲食店が多く、回復に時間がかかっているのではないかと分析しています。

 平山理事は「各地で濃淡はありながらも全国的には新型コロナの影響が薄まってきたのではないか」と指摘しました。

 また、「来年の路線価はさらに盛り返していくとみられ、今年は転換点だったと後々言われるのではないか」「今後は新型コロナの感染拡大前の水準に戻っていくだろう」と予測しています。

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