公的年金運用10.9兆円の黒字 累積収益は初の100兆円超え[2022/07/01 18:46]

 公的年金の積立金を運用するGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、昨年度の収益額が10兆925億円だったと明らかにしました。

 GPIFによりますと、昨年度の収益は10兆925億円の黒字で、収益率はプラス5.42%でした。

 一方で、第4四半期は2兆2031億円の赤字でした。

 ロシアによるウクライナ侵攻に加えて、アメリカでのインフレ対策による金融引き締めなどを要因にあげていて、宮園雅敬理事長は「非常に市場の変動が激しい年度だった」と振り返りました。

 コロナの影響もまだ残っていて、「あまり起こらないことが同時多発的に起こり、不確実性が非常に高くなっている」としています。

 市場運用を始めた2001年度以降の累積収益は、105兆4288億円で、初めて100兆円を超えました。

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