火山噴火予知連 トカラ列島「中之島」を新たに常時観測火山にと提言[2022/07/05 21:40]

 火山噴火予知連絡会は5日、鹿児島県トカラ列島にある「中之島」を新たに常時観測火山に加えるべきと提言しました。

 火山噴火予知連絡会は5日、定例の会合を開き、鹿児島県トカラ列島にある「中之島」について、火山性地震や火山ガスの放出が確認され、火山活動の高まりを見逃さないよう監視・観測体制の強化が必要だとして、気象庁に対し、「中之島」を全国に50ある常時観測火山に加えるよう提言しました。

 予知連の清水会長は「今すぐというような切迫性はないが噴火の危険性はある。なるべく早く監視体制を強化してほしい」としました。

 また、2年前に火山活動の高まりを受け設置された口永良部島部会について、活動が低下してきたとして廃止しました。

 全国の火山活動の検討も行われ、今年3月に噴火したとみられていた海底火山の「噴火浅根」については噴火の痕跡が確認できず、噴煙とみられたものが気象現象としての雲であった可能性があるなどとしました。

こちらも読まれています