伊藤詩織さんの性被害認めた判決が確定 最高裁[2022/07/08 20:32]
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之さんから性的暴行を受けたとして賠償を求めた裁判で、最高裁判所は双方の上告を棄却する決定をし、伊藤さんの性被害を認めた判決が確定しました。
伊藤詩織さんは、元TBS記者の山口敬之さんから性的暴行を受けたとして、2017年に1100万円の賠償を求める裁判を起こしました。
これに対し、山口さんも「伊藤さんの著書で名誉を傷付けられた」として伊藤さんに1億3000万円の賠償を求め反訴していました。
一審は「性行為に合意はなかった」として山口さんに330万円の支払いを命じ、二審も山口さんによる性被害を認めました。
一方、二審では、伊藤さんが著書などで「薬物を飲まされた」と公表したことについて「真実とは認められない」として、伊藤さんにも55万円の支払いを命じていました。
伊藤さんと山口さんは判決を不服としてそれぞれ上告していましたが、最高裁は7日、双方の上告を退ける決定をしました。
これで、伊藤さんの性被害を認めた二審判決が確定しました。