予報士のつぶやき「大雨警戒 再び前線停滞」[2022/07/14 14:00]

きょう14日は低気圧や湿った空気の影響で、
西日本で激しい雨を観測しています。
16(土)にかけては西〜東日本で
17(日)にかけては北日本で
警報級の大雨となる見込みで
梅雨が明けた地域でも油断できません。

■まるで梅雨 前線停滞

来週にかけては
梅雨終盤のような大雨が
続く恐れがあります。

週末から来週にかけて日本列島付近に
前線が停滞する見通しだからです。


■前線で総雨量多くなる恐れ

前線が停滞すると、
その前線に向かって大雨のもととなる
暖かく湿った空気が大量に流れ込み、
同じところで発達した雨雲が
次々と発生しやすくなります。

線状降水帯ができるときは
このパターンが多い傾向にあります。


■気象庁 線状降水帯の予測も

まだ予報にブレ幅がありますが、
来週は特に西日本で
大雨となる可能性が高いです。

気象庁では
線状降水帯による大雨の可能性が高い場合
半日程度前から警戒を呼びかける
線状降水帯の予測の発表を
6月から行っています。

まだ運用がはじまってから
この情報が発表されたことはありませんが
この情報がでたら、災害発生の危険度が
急激に高まる可能性があると考えて
危機感を一段と高めてもらいたいです。

ハザードマップ、避難経路
防災グッズの確認に加えて、
こうした情報にもアンテナをはって、
雨への備えをお願いします。


テレビ朝日気象デスク 久能木百香

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