予報士のつぶやき 台風5号が週末接近か 大雨警戒[2022/07/27 13:11]

日本の南海上の雲が騒がしくなっています。

衛星画像の右側の雲の塊が熱帯低気圧で、今夜にも台風5号になる見込みです。その左側にも雲の塊があり、こちらは低圧部といわれています。周囲よりも気圧の低い部分で、やがて熱帯低気圧や台風になる可能性があります。

7月までの台風発生の平年値は7.9個なので、今年は今のところ台風の発生が少ないですが、今後は次々と発生するかもしれません。しばらくは南海上の雲の動向に注意したほうがよさそうです。

ところで、台風の勢力には3段階あり「猛烈な台風」、「非常に強い台風」、「強い台風」と分類されます。基準になっているのは中心付近の最大風速です。雨の強さは加味されていません。

【中心付近の最大風速と台風の勢力】
54m以上 :猛烈な台風
44m以上54m未満:非常に強い台風
33m以上44m未満:強い台風

台風5号は、それほど発達せずに近づいてくるとみられていますが、雨を降らせるパワーはいつもの台風と変わりません。きのう(火)は“台風の卵”といわれる熱帯低気圧の接近により、関東や東海などで大雨となりましたが、今回の台風5号も大量の雨を降らせる恐れがあります。

発生場所も悪く、那覇から約2200キロ離れたマリアナ諸島です。暖かな海の上にいる時間が長いので、それだけ雨雲の素となる湿った空気をたくさん取り込んでやってくることになります。

きょう(水)時点の予想では、週末に九州から沖縄方面へ進むとみられています。大雨への備えと警戒をお願いします。

テレビ朝日気象デスク 藤枝知行

こちらも読まれています