予報士のつぶやき 記録雨 7月は去年比3倍に[2022/07/28 14:01]

ここ数日、西〜東日本を中心に
局地的に雨雲が発達し、
猛烈な雨が降っています。

夏は、地上の気温が上がり、
上空との気温差が大きくなることで
大気の状態が不安定となって
ゲリラ雷雨が起こりやすくなる時期ですが
今年は局地的な大雨が多いと感じませんか?

■記録雨 去年比3倍

その場所で数年に一度しか発生しないような
短時間の大雨を観測・解析したときに発表される
「記録的短時間大雨情報」

今年(2022年)は7月だけで
48回のべ57地点で発表されています。
去年の7月は18回のべ19地点、
延べ数で比べると
去年より3倍も多くなっています。

今年は梅雨明けが早かった割には
高気圧にしっかりと覆われたのは
6月終わりから7月はじめにかけてが中心で
寒気や湿った空気が流れ込みやすく、
局地的な大雨が多くなりました。

■この先も続不安定

あす29日も西〜東日本では
晴れていても天気が急変する恐れがあります。
この先8月はじめにかけては
夏の主役、太平洋高気圧に広く
覆われるような状況にはならない見込みで
しばらくは不安定な状態が続きそうです。

■天気急変の前兆は…

・黒い雲が近づく
・ゴロゴロという音がする
・冷たい風が吹く
このような現象が天気急変のサインです。

短時間で激しい雨が降ると
道路の冠水や急な川の増水の危険が高まります。

晴れていても油断せず
天気の変化を見逃さないように
注意してください。

テレビ朝日気象デスク 久能木百香

こちらも読まれています