JR久留里線 100円稼ぐのに経費1万5000円[2022/07/28 21:42]

 経営危機を迎えているローカル線が多いなか、JR東日本は一日あたりの乗客が2000人未満の線区について1年間の収支を公表しました。

 各地のローカル線はコロナ禍によるライフスタイルの変化や、沿線人口の大幅な減少、マイカー利用の増加で存続の危機を迎えている路線が多くあります。

 JR東日本は、28日、コロナ前の2019年度に一日あたりの乗客が2000人未満の35路線・66区間の収支を発表しました。

 千葉県内を走る久留里線の久留里−上総亀山間では、一日あたりの乗客が85人で営業にかかる費用が3億4400万円なのに対し運賃収入が200万円しかなく、100円を稼ぐのに1万5546円の経費がかかっているということです。

 JR東日本はローカル線の厳しい経営状況について、「各自治体や地域の皆様にご理解頂いたうえで持続可能な交通体系について建設的に議論をしていきたい」としています。

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