コロナと熱中症で「搬送困難」が約4倍に 埼玉[2022/08/01 18:20]

 新型コロナ患者と熱中症患者の増加を受け、埼玉県内では受け入れ先の病院がすぐに見つからない「救急搬送困難事案」が急増しています。さいたま市消防局では前の月と比べて3.6倍にも及んでいます。

 救急搬送困難事案とは、救急搬送の際に医療機関への受け入れの照会を4回以上していて、現場から出発するまでに30分以上かかるケースです。

 さいたま市消防局では救急搬送困難事案が先週1週間で233件あり、6月の同じ時期と比べると3.6倍に増えているということです。

 コロナ患者の急増に加え、連日の猛暑による熱中症患者の増加が主な原因です。

 特にコロナ患者の搬送は先週199件で、6月の同じ時期の9件と比べて20倍以上となっています。

 さいたま市消防局では連日、救急車30台がほぼすべて出払うため、非常用の救急車も出動して対応しているということです。

 さいたま市消防局の担当者は「搬送件数が多く、一度出動したら一日15時間以上、消防署に戻れない日もある」「暑い日が続きさらに熱中症患者も増える恐れがあり、厳しい状況が続いている」と危機感を示しています。

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