「大雨予測の切り札」次期気象衛星 来年から製造へ[2022/08/25 16:57]
気象庁は、来年度から気象衛星「ひまわり」の後継機の製造を始める方針を決めました。気象予測の精度が上がるとして「線状降水帯予測の切り札」と位置付けています。
現在の気象衛星「ひまわり」は2029年度に寿命を迎えます。
このため気象庁は、来年度から後継機の製造に着手する方針を決めました。
来年度の予算要求によりますと、雲の動きや水蒸気など大気を立体的に観測できる「赤外サウンダ」という装置を搭載する方針です。
気象庁は線状降水帯や台風の予測の精度も上がるとして、後継機を「予測の切り札」と位置付けています。
直近の「ひまわり」は1機でおよそ425億円かかりましたが、現在は世界的な半導体不足の影響などもあって、予算の見通しが立たない状況だということです。
気象庁は来年度の予算として、衛星のほかに全国の火山活動の監視システムの更新などの大型案件も盛り込み、568億4000万円を要求しています。