急に涼しく…“寒暖差疲労” コロナとの判別難しく困惑の声[2022/08/29 18:46]

 コロナではないのに似た症状を訴える人が増えていて、医療現場では困惑の声が上がっています。

 東京の最低気温は今月で一番低い21.1℃。一気に秋の気配が深まるなか、体の不調を訴える人たちが相次いでいます。

 10代:「頭痛とかになってくるので寒暖差は嫌だな。熱があるとコロナかなと思う」

 「寒暖差疲労」と呼ばれる様々な不調。

 寒暖差疲労外来・久手堅司院長:「倦怠(けんたい)感、風邪の症状、気分的な症状。色々な症状が出るのが寒暖差疲労」

 発熱外来と寒暖差疲労外来を担当する医師はコロナとの判別が難しいケースがあると訴えます。

 寒暖差疲労外来・久手堅司院長:「難しいのはこの時期の寒暖差疲労は喉・鼻・せきの症状が出る人がいて、そうなるとあれ?って、もしかしたら新型コロナのオミクロン株なのか悩む」

 東京では今シーズン、最高気温35℃以上の猛暑日が16日で過去最多に。

 ところが、この週末は気温が急降下。

 27日土曜日の午後1時は33℃で真夏日を記録しましたが、28日日曜日の同じ時間は22℃。雨で日差しが出なかったことで寒暖差は10℃以上にも及びました。

 寒暖差疲労を感じている人たちからは自分がコロナにかかっているのか心配する声が。
 
 20代:「鼻水がよく出るようになった。検査した方が良いのかなと思ったりはするけど、熱がなかったら良いかなって」

 60代:「やっぱりちょっとだるくなったり」

 80代:「気力がなくなっちゃって」

 60代:「(Q.寒暖差とコロナどっちを疑う?)私は寒暖差」

 寒暖差疲労の原因はこうです。

 気温の変化に伴い、体は体温を一定に保つため、自律神経を働かせます。

 気温が高い場合は汗をかいて体温を下げたり、気温が低い場合は筋肉で熱を生み出したり。

 ただ、寒暖差が激しいとエネルギーが消耗し疲労が蓄積。

 その影響で倦怠感など心身の不調が現れるといいます。

 10年以上、寒暖差疲労でせきなどの症状に苦しむ女性はコロナ禍で切実な悩みが。

 「寒暖差疲労」に悩む30代:「気まずい。せきをしたりくしゃみをしたり鼻水が止まらなくなっていると。転職してまだ日が浅いので同僚や同じフロアの人が『あっ!』って思うんじゃないか」

 コロナを疑った方が良いケースについて医師は。

 寒暖差疲労外来・久手堅司院長:「喉がすごく痛かったり、すごくせきが出たりするなら先に寒暖差ではなく風邪に伴う症状や新型コロナを考えた方が良い」

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