安倍晋三元総理の国葬を巡り、576人が差し止めなどを求めた裁判で、東京地裁は市民らの訴えを却下しました。差し止めを認めない判決は全国で初めてだということです。
市民団体の呼び掛けに応じた576人は、安倍元総理の国葬は「法的根拠がなく違法」だとして、国葬と国葬への予算執行の差し止めを求めて裁判を起こしていました。
訴えを起こした市民団体によりますと、東京地裁は9日、「国葬の実施と予算執行自体が国民に対して、弔意や弔意に沿った行動を強制する効果があると理解すべき理由は見当たらない」と指摘し、国葬の差し止めなどを求めた訴えを却下しました。
差し止めを求める仮処分の申し立ては全国で行われていますが、通常の裁判手続きで裁判所の判決が出るのは初めてだということです。
安倍元総理の国葬は27日に東京・千代田区の日本武道館で行われる予定です。
広告