柏崎刈羽原発“運転禁止命令解除”3つの要件 規制委[2022/09/14 14:38]

 テロ対策の不備が相次ぎ、運転禁止命令が出されている新潟県の柏崎刈羽原発について、原子力規制委員会は命令解除に向けた要件について、大きく3つ指摘しました。

 柏崎刈羽原発を巡っては、侵入者を検知する設備が故障していたにもかかわらず、東京電力が事実上放置するなどの不備が相次ぎました。

 このため、去年4月規制委から事実上の運転禁止を求める是正措置命令が確定しています。

 14日の定例会では、この運転禁止命令の解除に向け、最低限必要な要件について議論が行われました。

 規制委は、立ち入り制限区域の見直しで核セキュリティがより強固になること、自主的に改善する取り組みが組織に浸透していること、また、改善する意識や行動に劣化の兆しが見られた場合は、早急に対応することが規定に明記されることなど、大きく3つの要件を指摘しました。

 ただ、この要件の下にはさらに30を超えるチェック項目があり、柏崎刈羽原発がこうした要件をいつクリアできるか、見通しは依然として立っていません。

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