“対応の遅れ”指摘する声も…静岡の断水 完全復旧は来週半ば[2022/09/26 23:30]

台風15号による大雨の影響で、静岡県内では断水の範囲が広がっています。

清水区では、全体の8割に当たる6万3000軒が断水しています。
住民:「雨水が残っているので、それをトイレに使ったり。それがなくなったら、もらってきた水を使うかもしれない。それまでに解決してくれればいいけど」

台風15号が静岡県にもたらした記録的な大雨。浸水被害は床上・床下合わせて4320棟に上ります。川根本町では、陥没した道路にトラックが転落。1人が行方不明になっています。陥没の影響で13世帯29人が孤立状態となり、その地区では、停電と断水も続いているそうです。

広範囲で断水が起きているのは、水源の川の取水口に大量のガレキや流木が詰まったためです。川の水の量がいまだ多く、重機を使った復旧ができていないといいます。
静岡市・田辺信宏市長:「現状、人力での作業を行っている状況で、機械での作業が可能となれば、最短4日で生活用水の給水を、順次、開始できる見込み」

ただ、市の上下水道局によりますと、最初は水が濁っているため、飲み水として使えるようになるのは、来週半ばになりそうだということです。

川勝知事は26日午前、自衛隊に災害派遣を要請しました。広範囲の浸水など被害が出てから丸2日以上経っていました。
静岡県・川勝平太知事:「(Q.県民から災害派遣要請が遅かったという声も)それは本当に残念。災害派遣要請をする用意がありながら、市町から上がってこないということで、じりじり待っていたというのが現実」

一方、市長はこう話します。
静岡市・田辺信宏市長:「一昨日、私は市長なので、情報の集約ということで、市長室で陣頭指揮にあたっていた。そして、総合的な被災状況を確認して、どこが一番重大かを各局で議論して、きのう視察に行ったので、ご理解いただきたいと思います」

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