【新米パパに密着】10月から「産後パパ育休」開始「子供の成長が見れて嬉しい」[2022/09/30 20:05]

 男性の育休取得を促そうと、来月1日から「産後パパ育休」という新たな制度が始まります。男性版産休とも呼ばれていて、先行して導入した企業では、「取得がしやすくなった」と社員から歓迎の声が上がっています。

 実平さん夫婦:「この2週間で結構ね」「すごい大きくなったもんね」

 都内の求人サービスなどの会社で働く実平翔太さん(35)は、9月1日に第一子が生まれた後、およそ2週間、育休を取得しました。

 実平さんの会社では、来月1日から始まる「産後パパ育休」制度を7月から先行して導入しています。

 これまでの育休は、原則生後1歳まで取得できましたが、これとは別に、生後8週間以内に4週間まで取得できます。

 2回に分けることも可能です。

 これまでの育休も2回に分けて取得できるようになり、産後パパ育休と組み合わせれば、最大4回に分けて休めるようになります。

 実平翔太さん:「長い期間休むってなると、どうしても仕事の部分にも支障が出たりするので、そういう意味では分割で少しずつ取れるのは取得がすごくしやすくなるかなと思います。子どもの成長が見られるっていうところも、すごいうれしいなってところもあります。実際取ってみて、本当に取ってよかったなって思いますし、今後も取りたいなって思っているので、そういう人がどんどん増えていけばよくなるんじゃないかなって思います」

 妻・奈々美さん(30):「産後は体の自由がきかない部分だとか、すごく想像してなかったマイナートラブルが多くて、想像してなかったイレギュラーな場面をサポートしてくれたりしたのがすごく助かりました」

 会社では去年、男性のおよそ3人に1人が育休を取得しましたが、新しい制度で取得がさらに進むことを期待しています。

 ディップ人材・組織開発室、上野麻佑子さん:「職場のみんなが助け合いながら、協力し合いながら仕事を進めるということも増えてきているので、(育休の取得が)職場全体の創造性とか柔軟性にもつながるかなというふうに思っております」

 男性の育休取得率は去年度13.97%でした。

 政府が2025年までに目標とする30%とは開きがあり、新たな取り組みで取得を進めたい考えです。

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