プロ野球 2022年「真夏日に勝てるか」ポイントに[2022/10/04 14:22]
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プロ野球は10/3にレギュラーシーズンの全日程を終了しました。
パ・リーグは最終戦まで優勝争いがもつれ、セ・リーグもCS進出争いが熾烈を極めるなど、
終了ギリギリまで楽しめるシーズンとなりました。
記録的な暑さとなった2022年。
「熱く」盛り上がったプロ野球の順位を決定付けたポイントも「暑さ」にありました。
そこで、「真夏日」に注目して今シーズンを振り返ります。
結果はヤクルトとオリックスが優勝、最終順位は以下のようになりました。
◆セ・リーグ順位
1位:ヤクルト
2位:DeNA
3位:阪神
4位:巨人
5位:広島
6位:中日
◆パ・リーグ順位
1位:オリックス
2位:ソフトバンク
3位:西武
4位:楽天
5位:ロッテ
6位:日本ハム
◆セ・リーグ
DeNAと阪神は暑さに強く、巨人と広島は暑さに弱い!?
ヤクルト、巨人、広島が開幕から好スタート、一方で、DeNAと阪神はつまずき、
5月下旬の順位は、以下のようになっていました。
1位:ヤクルト
2位:巨人
3位:広島
4位:中日
5位:DeNA
6位:阪神
しかし、真夏日を観測し始めて暑くなる頃から、順位が変動していきます。
(今年の東京の初真夏日は5月29日でした)
そこで、真夏日に行われた試合に限って順位を算出すると、以下のようになります。
・真夏日に強いチーム※筆者調べ
1位:DeNA (勝率:63.3%)
2位:ヤクルト (勝率:54.7%)
3位:阪神 (勝率:53.8%)
4位:広島 (勝率:45.3%)
5位:中日 (勝率:40.0%)
6位:巨人 (勝率:38.1%)
この順位を見ると、暑かった日に勝ち星を積み重ねた3チーム、
負け越しを増やした3チームが対照的だったことがわかります。
また、中日と巨人は本拠地をドーム球場とするチームです。
屋外球場の暑さに対応できなかったのかもしれません。
最終的に、真夏日に強かった3チームがCS進出(3位以上)となりました。
◆パ・リーグ
暑さに強かったオリックスが逆転優勝、楽天は暑さに負けた!?
開幕から楽天とソフトバンクが好スタートを切り、
5月下旬の順位は、以下のようになっていました。
1位:楽天
2位:ソフトバンク
3位:西武
4位:オリックス
5位:ロッテ
6位:日本ハム
しかし、真夏日を観測し始めて暑くなる頃から、楽天は失速しました。
真夏日に行われた試合に限って順位を算出すると、以下のようになります。
・真夏日に強いチーム※筆者調べ
1位:オリックス (勝率:61.4%)
2位:ロッテ (勝率:58.3%)
3位:西武 (勝率:57.1%)
4位:ソフトバンク(勝率:49.1%)
5位:日本ハム (勝率:40.0%)
6位:楽天 (勝率:34.2%)
この順位を見ると、優勝したオリックスは暑かった日に勝ち星を積み重ね、
暑かった日に楽天が失速したことがわかります。
また、札幌を本拠地とする日本ハムと仙台を本拠地とする楽天は、
暑さへの弱さが出たのかもしれません。
◆2022年は記録的な暑さ 暑さへの対応がカギに
2022年は、6月から40℃以上を観測する地点が続出した、
東京では猛暑日が過去最多に、など記録的な暑さとなりました。
気象庁も異常気象による気温の上昇に言及するなど、
暑さへの対応がカギになってきているかもしれません。
レギュラーシーズンの全日程を終了しましたが、10/8からはCSファーストステージが行われます。
さすがに真夏日のような「暑さ」にはなりませんが、日本一を目指して「熱い」戦いは続きます。
【メモ】
・真夏日…日最高気温が30℃以上の日
・猛暑日…日最高気温が35℃以上の日
・CS…クライマックスシリーズの略
テレビ朝日気象デスク 山口晃平