予報士のつぶやき 秋の夕焼け 鎌を研げ[2022/10/21 13:14]

「秋の夕焼け 鎌を研げ」ということわざを聞いたことがありますか?
「夕焼けが見えると翌日は晴れるから、畑仕事の準備をしておこう。」という意味です。

天気予報がなかった昔は空の様子や自然現象、動物の行動などを見て翌日の天気を予想していました。
「秋の夕焼け 鎌を研げ」は、実際にとても理にかなっています。

夕焼けが見えるということは西の空が晴れているということ。
秋は天気が西から東に移り変わることが多いので、西にあった晴れエリアが翌日には自分の所にやってくるのです。

これが夏や冬だと太平洋高気圧や冬型の強さなどが影響してきて、単純に西から東へ移動しないことが多くあります。
このことわざは秋に威力を発揮することわざなのです。

この先、ぐずついた天気が続いて晴れを待ち望んでいるような時は、夕方の西の空に注目してみてください。

テレビ朝日気象デスク 森口哲夫

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