他人の土地の税金200万円超を約10年間支払い続け 役所が登記情報書き間違えた?横浜市[2022/10/24 18:40]

 横浜市泉区は区外に住む男性が所有していた区内の土地の固定資産税について、誤ってその土地を所有していない女性に10年間、課税していたことが分かりました。女性は約220万円を払っていて、全額が還付されるということです。

 先月28日、横浜市泉区に土地を所有する男性の息子が父親の土地の情報を確認するために区役所を訪れたところ、市に土地の登録がされていなかったことが分かりました。

 最新の登記簿をもとに調べたところ、誤って泉区内に住む無関係の女性が持ち主と登録されていました。

 女性は固定資産税の総額10年分、約220万円を余分に支払っていましたが、気付かなかったということです。

 市役所は女性に対して余剰分の全額を還付するとともに、男性には未払いの固定資産税のうち地方税法の規定に基づいて5年分にあたる約100万円を課税するということです。

 個人が土地を新たに取得する際、法務局から自治体に土地の面積や取得した日付などが記録された「登記情報」が紙で提供されます。

 区役所の職員が、この情報を市が管理する「税務システム」に入力し、地方税の金額を決めることになっています。

 今回、何らかの原因で男性が所有していた土地の持ち主の情報を誤って女性が持ち主と登録してしまったものとみられています。

 市の担当者は「誤って課税したことは大変、申し訳なく思う。厳粛に受け止める」としています。

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