予報士のつぶやき 季節前進 北は平地でも初雪か[2022/10/31 12:25]

■今週後半は冬の足音
10月おわりのきょうは北海道から九州にかけて
小春日和、爽やかな秋晴れとなっています。
一方、今週後半(11月4日〜5日中心)は
北日本中心に寒気が南下し、
北海道は平地で雪が降る目安の寒気が
流れ込む見込みです。


■北海道は平地で初雪か
初雪とはシーズンに初めて降る雪のことで
みぞれを含みます。
北海道でも特に道北エリア、
稚内や旭川などで可能性が高そうです。


■平地で雪が降るサインは
上空の寒気や降水の有無のような
気象データから雪を予想するのが
気象予報士の仕事ですが、
雪国では、その地域ならではの
雪の訪れのサインもありますよね。

私は以前新潟県に住んでいて、
〇〇山で3回雪が降ると、里でも雪が降ると
教えてもらうことが多くありました。
例えば上越地域では南葉山、
市街地にも比較的近いところにある
標高949mの山です。
きょうの様子を南葉山にあるロッジの方に伺うと、
「妙高山など標高が高い山は雪化粧したが
こちらはまだ、11月中旬に例年1回目の雪が降る」
とのこと。
里に雪が下りてくるにはもう少しかかりそうですね。

みなさんがお住まいの地域でも
雪の目安にしているサインはあるでしょうか?

ちなみに、先日北海道に行った
気象予報士仲間からは
雪虫がいたよと写真を見せてもらいました。
雪虫は、その呼び方の通り
雪が降るのを告げる虫といわれています。

さて、北海道の初雪の便りはいかに!


■冬用タイヤ、平野もそろそろ
一度平地で雪が降ると
冬用タイヤの交換が
一気に混み合う印象があります。

シーズン初めは
スリップ事故が多い時期です。
季節の歩みを先読みして、
一歩リードしながら
冬支度をしていきたいですね。


テレビ朝日気象デスク 久能木百香

こちらも読まれています