「ヒアリ」が1万匹以上 国内過去最多 広島・福山港で陸揚げのコンテナから[2022/11/02 20:45]

 広島県福山港付近の事業者の敷地内で強い毒を持つヒアリが1万匹以上、確認されました。国内で確認されたヒアリとしては過去最多です。

 環境省によりますと、ヒアリが1万匹以上見つかったのは広島県福山港周辺にある民間事業者の敷地内に置かれていたコンテナの中です。

 福山港では先月18日にヒアリが初めて確認されました。

 それを受けて周辺のコンテナについて注意喚起していたところ、ベトナムを出港して香港を経由し、先月12日に福山港で陸揚げされ、岡山県井原市の事業者敷地内に搬入されたコンテナから多数のアリが確認されました。

 コンテナは直ちに閉鎖され、福山港周辺の事業者敷地内に送り返されました。

 その後、コンテナ内部のアリを殺虫処理しているなかで1万匹以上のアリが見つかり、先月31日に専門家によってヒアリと確認されたということです。

 確認されたヒアリは働きアリのほか、女王アリが4匹以上、サナギも見つかりました。

 環境省が確認したヒアリとしては国内過去最多です。

 ヒアリは強い毒を持っていて、刺されると人によっては強いアレルギー反応が出ます。

 環境省は女王アリが確認されたものの、見つかったアリはほぼコンテナ内にとどまっていたとみて、定着はしていないとしています。

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