白ナンバー車の飲酒検査 半導体不足で無期限延期[2022/11/05 12:11]

 10月から「白ナンバー」車を持つ事業者のアルコール検査が義務化されるはずでしたが、世界的な半導体不足で無期限延期の事態になっています。

 去年6月、千葉県八街市で起きた飲酒運転による小学生5人の死傷事故を受け、道路交通法の規則が改正されました。

 これにより、自社商品の運搬や営業での移動に使う「白ナンバー」車を5台以上持つ事業者などは、今年10月から検知器による検査が義務付けられるはずでした。

 アルコール検知器メーカー「東海電子」・杉本哲也社長:「2年くらい前から(検知器)部品は、月を追うごとに入手が怪しくなるなか、需要増になってしまった。(人気商品は)1年待ちの状態」

 半導体の世界的な不足で「駆け込み需要」にメーカーの検知器の製造が追い付かず、事業所側も品薄で確保できない状況です。

 物流会社担当者:「義務化決定後、(商社に)依頼をかけていた。当初の10月の予定に対し、最速12月の導入」

 こうした状況を受け、警察庁は9月、義務化の当面の延期を発表しました。

 10月、相模原市商工会議所は事業者向けの説明会を開き、規則の改正などについて解説しました。

 説明会の担当者:「急きょ、これ(義務化)が導入された時に慌てることがないよう、今のうちに対応して頂くことをお勧めする」

 警察庁は義務化の開始について、検知器供給の「見通しが立った時点」としています。

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