442年ぶり“天体ショー”の夜空にランタン 山梨・市川三郷町[2022/11/08 23:31]

 442年ぶりに「皆既月食」と「惑星食」が同時に見られる8日に合わせて、山梨県市川三郷町では和紙を使った「空飛ぶランタン祭り」が行われ、幻想的な雰囲気に包まれました。

 8日夜、日本全国の東の空で月が地球の影に入って隠される「皆既月食」と天王星が月に隠れる「惑星食」を見ることができました。

 「皆既月食」と「惑星食」を同時に見ることができるのは442年ぶりで、山梨県市川三郷町ではこの日に合わせて「空飛ぶランタン祭り」が開催されました。

 ランタンに使われたのは「素肌のように美しい」といわれ、1000年以上の歴史を誇る「市川和紙」です。

 生活様式の変化とともに需要も減り、和紙作りの伝統が失われつつあるなか、「市川和紙」の可能性を広げたいと地元の大学生らが中心となって和紙を使ったランタンのイベントを企画しました。資金はクラウドファンディングで集めました。

 実行委員長・氏原陽菜さん:「一人でも多く、あすへの希望を感じて頂けるようなイベントを企画したいなと思ってランタンのイベントを企画しました」

 参加者は願い事や夢を短冊に書き、442年前の安土桃山時代以来の夜空とランタンの幻想的な雰囲気を楽しんでいました。

 参加した親子:「すごい。思ったよりきれいでうれしかったね」

 夜空に放たれたランタンは回収された後、ランプシェードにリメイクされ、クラウドファンディングの参加者に返礼品として届けられるということです。

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