西武鉄道「踏切異常検知システム」開発 14日から運用 踏切内に取り残された人を検知[2022/11/14 01:00]

 西武鉄道は遮断機が下りた踏切内に取り残された人を検知するためAI(人工知能)や3D画像解析による「踏切異常検知システム」を開発し、14日から本格的な運用を始めました。

 西武鉄道沿線の約7割の踏切には「踏切支障検知装置」が設置されています。

 この装置は自動車の検知がメインとなっているため、人が踏切内に取り残された場合、誰かが非常ボタンを押して列車に異常を知らせる必要がありました。

 西武鉄道では人が鉄道と衝突する事故を防ぐため、踏切監視カメラ映像をAIで画像処理したり、3Dカメラ映像を解析したりして線路内に取り残された人を検知し、接近する列車に知らせる踏切異常検知システムを開発しました。

 14日から池袋線や新宿線の踏切、合わせて3カ所で本格的な運用が始まりました。

 AIは人を骨格で検知しますが、このシステムでは雨の日などに傘を差して骨格が隠れている場合でも検知できるということです。

 今後、車が通れない踏切を中心に設置される予定です。

画像:西武鉄道

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