【南極観測隊】長い航海の始まり[2022/11/14 16:00]

=11月11日(金)=
「南極地域観測隊」に4カ月余り密着取材する吉田遥と神山晃平です。

出航当日は長い隔離生活からの解放でもありました!
隊員の1人が、「久しぶりだな、人を見るのは」とつぶやいていたのが印象的でした。
早朝に隔離先から東京・青海ふ頭までバスで移動しました。少し緊張感が漂う車内は、
“これから南極に行く人たちが乗るバス”という不思議な空間でした。

出航式のリハーサルを終えたあと、11時半前、いよいよ「しらせ」が出航です。
隊員たちは、見送りに来た家族や職場の人たちに手を振って別れを惜しんでいました。
中には電波が途切れるぎりぎりまで、電話をし続ける人も。
私たちもそのうちの“2人”です。家族との電話に夢中になり、お昼のニュース向けのリポートをあわてて撮影しました。

そして、しらせに乗船後、待ちに待った最初の食事は…

「チキンカレー」でした!
長い航海で、曜日の感覚がなくなってしまうので、
金曜日は「カレー」と決まっています。しらせを運航する海上自衛隊の伝統だそうです。
隊員たちは、嬉しそうに初めての「しらせカレー」を楽しんでいました!

その後、すぐに始まったのが大量の食料の仕分けです。
お菓子や飲み物、カップラーメン…長い船旅を楽しむための必需品です。
素晴らしい連携プレーで、沢山あった段ボール箱は
あっという間にそれぞれの部屋に運び込まれました。
長いようで、短かった1日。
船の心地よい揺れもあり、隊員の皆さんもすぐに眠りについた人が多かったようです。

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