【南極観測隊】船上の通信手段を司る「職人」は初の“海外”![2022/11/16 19:00]

=11月15日(火)=
だんだんと船上での生活に慣れてきて、少しずつプライベートの時間が持てるようになってきました。
ただ、航海中はインターネットがつながりません。
報道に携わっているのに、日本で何がニュースになっているのか、すでにわからなくなっています(笑)

しらせと日本を繋ぐ連絡手段は、基本的に「メール」です。
「メール」だけはつながるんです。
私たちもこの文章や写真をメールで東京の本社に送っています。
観測データを送ったり、家族に連絡したりと、隊員にとっても、日本と繋がる“頼みの綱”でもあるのです。

ただ、なかなかメールが受信できなかったり、ファイルサーバーにアクセスできなかったりなど、困っている隊員も…

そんな隊員たちの相談窓口になっているのが、第64次南極地域観測隊「LAN・インテルサット担当」の中村映文さん(50)です。
通信のことはすべて中村さんが担当して下さっています。

乗船して1時間後には、メールを使えるように環境を整え、
隊員から相談されたトラブルを解消するために、いつも夜遅くまでパソコンと睨めっこしながら、皆さんのために働いていらっしゃいます。
ミーティングでは、毎回お手製の資料を用意され、全員にわかりやすくメールの使い方などを教えてくださいます。

そんな中村さん、これまで海外に渡航した経験はないそうです。
今回の南極行きは「昭和基地にあるアンテナをいじってみたかったから」という理由で希望したそうです。
私たちテレビ朝日も、中継や映像を送るために昭和基地のアンテナを使います。

いろいろな方に支えられて、自分たちの仕事が出来ているということを
あらためて実感しています。


報道局 吉田遥 神山晃平

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