【南極観測隊】衛星携帯のテスト 5日ぶりの電話も…[2022/11/17 18:00]

=11月16日(水)=
いま「しらせ」は、フィリピン沖を航行中です。相変わらず、蒸し暑い日が続いています。
空調が効く部屋と、効きづらい部屋があるようで、
涼しい部屋に住んでいる隊員が扉を開けっぱなしにして冷たい風を廊下に送るなど、
隊員皆で協力して暑さをしのいでいます。

きょう私たちは、持ってきた衛星携帯電話が繋がるかどうかテストをしました。
(「しらせ」には昔は公衆電話が設置されていたそうですが、いまは撤去されています)

この衛星携帯さえ繋がれば、船の上からでも電話中継が出来るのです。
上を見上げると、どんより曇り空。雨も降ってきました。
この状況で、果たしてつながるのでしょうか。
日本の国際番号81を押して、会社宛に電話をかけます。

ドキドキドキ…
しばらく待っていると…

ついに!呼び出し音が鳴ります!!
久しぶりの上司との会話に感極まる神山。

…ではなく。
番号を間違え、つながったのはさらに上の上司がいる部屋でした…
慌てて謝罪し、気を取り直してもう1度電話をかけます。

「はい、もしもし。」
電話は無事、つながりました。
久しぶりに聞く上司の声に、神山も満面の笑顔です。

日本では毎日のようにかかってくる会社からの電話に
うんざりすることもありましたが、きょうは、うれしかったです。

ただ、普通の携帯電話より通話料金が高いので、
やはり気軽には使えません…

報道局 吉田遥 神山晃平

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