【南極観測隊】電波はあるか?イルカはいるか?[2022/11/21 12:00]

=11月20日(日)=

週末は休日日課=お休みでした。
きょうくらいはパソコンを閉じ、カメラも回さないでおこう…と思っていたのですが、
忙しい週末になってしまいました。

きょう、しらせは「ロンボク海峡」を通過しました。
「ロンボク海峡」はインドネシアのバリ島とロンボク島の間にある海峡で、水深が深いことからタンカーなど大型船が通過できる海峡として知られています。

通過するのはバリ島のすぐ近く。
出港からおよそ10日ぶりに電波が拾えるかもしれないということで、隊員一同、前日からソワソワ。さらに、イルカやジュゴンが出現する可能性が高い海域だそうで、私たち、前日からソワソワ。

結局、5時半に起きて頑張りました。早起きは三文の徳。ここ最近曇り空が続いていたのですが、今日はびっくりするほどの晴天で、イルカの群れにも遭遇し、2人で大きな声を上げてしまいました。

そんな騒がしい私たちの近くで、静かに家族と連絡を取り合う隊員の姿が。
写真は、第64次南極地域観測隊の樋口和生(ひぐちかずお)越冬隊長(60)。再来年の2月まで昭和基地を守る、越冬隊員28人のリーダーです。

久しぶりに繋がったインターネットで、ご家族との会話でしょうか。邪魔をしないよう、そっと撮影させて頂いたつもりでしたが…。「こら、いつまで撮ってるねん。」と突っ込まれてしまいました(笑)

電波が繋がったのは数時間でしたが、久々の家族との会話を楽しんだ隊員が多かったようです。

綺麗な夕日と、越冬隊長の優しい笑顔が印象的な1日でした。

報道局 吉田遥 神山晃平

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