【2022新語・流行語大賞】年間大賞は村神様 その他トップテンは…?言葉の意味を解説[2022/12/01 14:00]

「2022ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、今年の年間大賞には、「村神様」が選ばれました。
トップテンは以下のとおり。(50音順)

■キーウ
ロシアによるウクライナ侵攻は終わりがみえない。
そんな中、ウクライナへの「連帯」も広まり、政府によりウクライナの地名をロシア語読みから「ウクライナ語読み」に変更することが発表され、発音・表記の変更が行われた。

■きつねダンス
北海道日本ハムファイターズのファイタ−スガ−ルによる応援ダンスが「きつねダンス」。
原曲・元曲は、ノルウェーの兄弟ユニット・イルヴィスが歌う「The Fox(ザ・フォックス)」。
親しみやすさや繰り返し聴きたくなる中毒性か話題になった。

■国葬儀
国葬を定めた戦前の法律である国葬令は47年12月末で失効、現在の日本に国葬の根拠は存在しない。
戦前の国葬ではなく内閣府の行う国の儀式としての「国葬儀」とすることを閣議決定し、ただの儀式として法的にも弔意を強制するものではないとした。
奇しくも、エリサベス女王崩御によりイギリスでは9月19日に「国葬」が、東京では27日に元首相の国葬儀が行われた。

■宗教2世
「特定の信仰・信念をもつ親・家族とその宗教的集団への帰属の下で、その教えの影響を受けて育った子ども世代のこと」(宗教社会学者・塚田穂高)。
2010年代後半から当事者の側からSNSを中心に使われるようになった呼称。元首相銃撃事件後に容疑者の背景からいっそう注目されることとなった。

■知らんけど
文末に付けて、断定を避け、責任も回避する言い方。
関西の人のロぐせでもあり数年前から使われていたようだが、ここへきて関東でも目立つようになった。
責任逃れというだけでなく、すべてをひっくり返すような面白さを若い世代が感じて話題になっているようだ。

■スマホショルダー
男女の幅広い世代で流行した、肩からスマートフォンを斜め掛けできるアイテム。
形状はスマホケースにストラップが付いたシンプルなものから、コインやカードを格納できるものまでさまざまある。
「手ぶら女子」という言葉も登場、財布の小型化など外出時の荷物が少なくなる傾向が続いている。

■てまえどり
食品ロス軽減の観点から、スーパ−などで商品棚の「手前」から商品を選んでもらうようにする啓発運動のこと。
ついつい消費期限の長い、棚の一番奥のほうから商品を取りたい衝動に駆られることも多いが、意識を変えて手前から選ぶようにしたい。

■村神様
東京ヤクルトスワロースの村上宗隆が7月に史上初の5打席連続本塁打を達成し、日本記録を更新。
10月のシーズン最終戦では56号本塁打を放ち、歴代単独2位を記録。22歳での50本到達は史上最年少を更新。
チームの勝利への貢献度が高い打撃に対してSNSで「村神様」とよばれるようになり、その後幅広くニュースでも使われるようになった。

■Yakult(ヤクルト)1000
ヤクルトが発売する乳酸菌シロタ株入りの宅配飲料・ヤクルト1000(21年4月より全国発売)と、その店頭向け商品であるY1000(同10月)が発売直後から品薄を引き起こすほどの人気商品となった。
21年末ごろから「睡眠の質がよくなった」などのロコミがみられ人気に拍車をかけた。
他社製の乳酸飲料まで売れる現象もおこった。
不安定でストレスフルな時代に、ストレス緩和、睡眠の質向上といった癒しを求めるものに目が向けられたようだ。

■悪い円安
22年の日本経済をおそった物価上昇。
賃金が上がらない中での物価上昇により国民生活が厳しく圧迫されている。
円相場は1ドル=145円台まで下がり、1998年以来およそ24年ぶりの円安。
円安基調はまだ続く可能性がある。
世界的なインフレ、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、急速な円安を背景に、食料品、日用品、電気、ガスなどあらゆる分野で値上げも相次いでいる。

また選考委員特別賞として「青春って、すごく密なので」が選ばれました。

■「青春って、すごく密なので」
夏の甲子園で、宮城県の仙台育英高校が東北勢として初優勝。
須江航監督が優勝インタビューの際に発したこの言葉が多くの人の共感をよんだ。
22年に高校3年に進級した生徒たちは入学時からコロナ禍での高校生活を強いられた世代。
その世代に向けた思いやりにあふれるエールであった。

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