【南極観測隊】嵐の前の静けさ…? “吠える40度”に突入[2022/12/05 15:00]

=12月3日(土)=
オーストラリア・フリマントルを出発して2日。
急に気温が下がり始め、半袖だった隊員たちもフリースを着たり、手袋をしたりと、一気に衣替えです。
きょうから船上での海洋観測が始まりました。
CTDと呼ばれる海の性質を調べる観測機器や、海中のプランクトンを採取するネットなどがクレーンで投入されました。

隊員達は観測を飛行甲板と呼ばれる場所から眺めていましたが、時折冷たい風が吹き、船が大きく傾く瞬間も。
「しらせ」はきょう、“吠える40度”を通過しました。
南緯40度を越えると海上は荒れ始め、船上も過酷な状況になるため、こんな名前がついたとのことです。
でも、例年より海は穏やかなほうだとか。
私たちもまだ酔い止めを飲むことなく、普段通りの生活が出来ています。
ただ、自衛隊の方によると、これは“嵐の前の静けさ”とのこと。
これから始まる険しい船旅に、戦々恐々です。

報道局 吉田遥 神山晃平

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