【南極観測隊】オーロラ激写も…眠れぬ夜は続く[2022/12/06 12:00]

=12月5日(月)=
本日、観測船「しらせ」は、“狂う50度”に突入しました。

南緯40度を通過した時の揺れは、
なんだこんなものか、と思っていましたが…
今日の揺れは違います。
食堂にあったゴミ箱は吹っ飛び、味噌汁も吹っ飛び、人までも吹っ飛ぶ…
ご飯を食べるのも一苦労です。
エレベーターは止まり、甲板に出ることも禁止されました。
いまも椅子から転がり落ちないよう、踏ん張りながらこの記事を書いています。

ちなみに昨晩、わたくし(吉田)、ほとんど眠れませんでした…。
2段ベッドの上の段で寝ているのですが、
体がふり落とされてしまいそうな横揺れに、大きな衝撃音。
朝起きたら、クーラーボックスの水が漏れて部屋中が水浸しになり、
枕元に置いていたはずのスマートフォンは、床に落ちていました。

「オーロラ」が出たのは、そんな揺れの激しい、真夜中のことでした。
艦橋と呼ばれるところで上空を見上げると、ぼんやりとした緑色のカーテンが!
ゆらゆらと空を漂うオーロラに、隊員一同釘付けになり、
気が付けば日付が変わっていました。
肉眼ではここまではっきり見えなかったのですが、
神山が撮影した写真には、色鮮やかな光景が映っていました。

そして、今夜もオーロラが見られる可能性があるとのことで…
また眠れない夜になりそうです…。


報道局 吉田遥 神山晃平

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