医療保険制度改革、制度変更なら後期高齢者は年間で5300円の負担増に[2022/12/09 17:42]

 厚生労働省は、「出産育児一時金」の増額などの医療保険制度改革を実施した場合、後期高齢者の年間保険料が平均で1人あたりおよそ5300円増える試算を示しました。

 医療保険制度を巡っては、現役世代の負担を抑制して全世代で公平に支え合う仕組みにするための議論が進められています。

 後期高齢者医療制度に関しては、これまでに、高齢者の保険料の負担率を見直すことや、出産育児一時金への支援を行う案が示されていました。

 厚労省は9日の専門部会で、この制度変更を実施して「出産育児一時金」が47万円と想定した場合、負担率の見直しを含めると、後期高齢者1人あたりで年間の保険料が平均でおよそ5300円増える試算を示しました。

 一方で、およそ6割にあたる低所得の後期高齢者については、負担が増えないとしています。

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