予報士のつぶやき「ふたご座流星群の見どころは?」[2022/12/12 12:37]

三大流星群の一つ、ふたご座流星群の季節がやってまいりました。
毎年安定して多くの流星が見られ、年間でも最大級の流星群と言えます。
条件が良いと1時間40から50個前後の流星を見られるチャンスがあります。

14日の夜に極大を迎えるふたご座流星群ですが、
14日の夜だけでなく、13日の夜も観察することができます。
12月中旬に入ると徐々に数が増加する特徴があり、前日でも十分楽しめます。
今年は、残念ながら月齢20前後の月が午後9時から10時ごろから昇って夜半はずっと月明かりがあるため、条件があまりよくありません。

ということで、見るタイミングは、日没後、完全に暗くなってから日付の変わる前までくらいがベストです。
月が昇ってきたら、月を避けて空全体を見るのが良いですね。

見る方向を気にされる方もいらっしゃると思いますが、流星群は、方向はあまり関係はありません。空全体、どこでも現れます。空全体をより広く見渡している方が流星が見られる可能性が高くなります。

あと、最低でも15分ほどは観察することをオススメします。
明るい屋内から屋外に出ても目が暗さに慣れておらず、目が慣れるまでの時間も必要ですね。
ただし、注意が必要なのは、この時期の厳しい寒さです。
防寒着や寝袋など寒さ対策をしっかりして望みましょう。

13日夜から15日にかけては、強い冬型の気圧配置となり、
日本海側では雲に覆われてあいにくの天気ですが、太平洋側では
晴れる所が多くなり、流星観測にはもってこいの天気となりそうです。


テレビ朝日気象デスク 田中秀明

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