環境省 今年の主な災害による廃棄物 40万トン以上にも上ると推計[2022/12/12 15:58]

 環境省は今年1年間に災害が原因で出た廃棄物が、約43万トンに上ると推計しました。9割ほどが、3月に福島沖であった地震によるものということです。

 環境省は12日に開催した災害廃棄物対策の検討会で、今年起きた主な災害による災害廃棄物の発生量が推計42.8万トンだったと明らかにしました。10トントラックで約4万3000台、25メートルプールで約800杯分です。

 内訳は3月に福島県沖で起きた地震によるもので37.5万トン、8月に山形・新潟で特別警報が発表された大雨被害などで2.3万トン、9月に立て続けに起きた台風14・15号の被害で3万トンでした。

 福島県沖地震では去年も付近で地震被害があったことから相馬市を中心におよそ4000棟あった半壊住宅も解体の補助対象となり、災害廃棄物が増えたとみられます。

 検討会では、1年前に被害想定が公表された日本海溝・千島海溝地震の災害廃棄物について独自に発生量を推計し、来年3月の検討会で結果を示すとしています。

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