【南極観測隊】自衛隊ヘリ訓練[2022/12/14 17:00]

=12月13日(火)=
けさの気温は−2℃前後。時折雪がぱらつきます。
寒いのを我慢して甲板に出ると、
船の周りを飛ぶ鳥が増えていることに気が付きました。
クジラやペンギンの群れが「しらせ」の横を並走してくれることもあり、
南極に近づいていることを実感します。

今日は、「しらせ」に搭載されている自衛隊ヘリコプターの訓練がありました。
昭和基地で過ごすために必要な物資を「しらせ」から輸送したり、
研究者たちを観測地点に運んだりするのが、
この自衛隊のヘリコプターです。
ヘリコプターが着陸できなくなってしまったケースを想定し、
隊員1人1人が実際に機体まで吊り上げられる訓練をしました。

昭和基地の周辺に着いて最初に始まるのが「物資の輸送」です。
実はこの輸送こそが「しらせ」に与えられた最大の任務で、
ヘリコプターや雪上車などを使い、
南極で暮らすために日本から積んできた燃料や食料およそ1120トンを
「しらせ」から夜通し昭和基地に運びます。

21日には昭和基地行の最初のヘリフライトが予定されています。
私たちも同乗し、空から南極の様々な表情を撮影しながら、
基地に向かうことになります。

報道局 吉田遥 神山晃平

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