【全国初】東京都が太陽光パネルの設置を義務化 対象は都内の大手住宅メーカー[2022/12/16 11:32]

 東京都で、全国で初めて新築の住宅に太陽光パネルの設置を義務化する条例が可決されました。

 15日、東京都議会で可決された条例は、延べ床面積2000平方メートル未満の新築の戸建て住宅などに、太陽光パネルの設置を義務付けるものです。

 義務化の対象は個人ではなく、都内の大手住宅メーカーおよそ50社です。都は、脱炭素社会を目指す基盤にしたいとしています。

 条例の成立を受け太陽光パネルの設置などに携わる企業は「需要は3、4倍に増えるのでは」と話します。

 エクソル・営業本部、住宅推進課、牧野信孝課長:「太陽光は無限大のエネルギーになります。そのエネルギーを使わない手はない。それ(義務化)によって日本全体でしっかりエネルギー問題に向き合っていけると思う」

 一方、義務化については「事業の全体像が不透明で、都民の理解が得られていない」と反対する声もあります。

 自民党都議・三宅正彦幹事長:「総経費や実施期間、CO2削減効果など具体的な説明がございませんでした。こうしたなか、12月の本会議で義務化を決めてしまうのは拙速だと我々は思っております」

 条例は2025年4月に施行されます。都は今後、都民への周知に努めたいとしています。

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