やむを得ず“車で過ごす”注意点 救助のプロに聞く「命を守る行動」[2022/12/21 18:00]

 週末にはクリスマス寒波がやってきます。停電などで車で暖を取らなければならないということがないとも限りません。命を守る行動についてJAF新潟支部長岡基地・小林勝也主任に伺います。

 (Q.今回の大雪で車の中で亡くなる人が出たが緊急時に車の中で過ごすことについてどう考えればいいか?)
 車はエンジンがかかって暖房も効き、移動もできて雨風もしのげるので、車の中で過ごす行動自体は間違いではないと思う。

 (Q.車の中で過ごすうえで注意が必要なのが一酸化炭素中毒だがどうすれば防げるのか?)
 ガスの逃げ道を作る必要がある。駐車状態だとどうしても周りに雪が積もるので、その雪をどかす必要がある。

 (Q.車のどのあたりまで雪が来たらどかす必要があるか?)
 車種にもよるが隙間が埋まるくらいになったら至急除雪する必要がある。

 (Q.除雪の頻度はどのくらいが適切か?)
 こまめに見て少しでも積もったら除雪することが大事。

 (Q.暖房のつけ方はどのような工夫をすればよいか?)
 つけっぱなしではなくこまめにつけたり切ったり入れたりをする必要がある。

 (Q.JAFの実験で毛布一枚・寝袋ひとつあるだけで朝まで寒さをしのぐことができると示されたが、これ以外に車内でできることは?)
 主に冷気が来る窓ガラスやステップから冷気が入ってくるので、例えば服や毛布で隠したりふさぐことも冷気をふさぐことになるので車内でも有効になると思う。

 (Q.車で長時間過ごすとなるとエコノミークラス症候群にも気を付ける必要があるが対策は?)
 新潟県中越沖地震の際もエコノミークラス症候群が多くなった。車内にいると同じ姿勢になりがちなので、少し寒いが我慢して体を動かしたり姿勢を変えれば対策になると思う。

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