【気象予報士解説】記録的な大雪 さらなる交通障害の恐れも…[2022/12/24 18:19]

 クリスマス寒波が24日も列島各地で猛威を振るっています。北海道紋別市では、一時、市内全域が停電し今も一部の地域で復旧していません。現在は北陸や北日本の山沿いで雪が強まっている状況です。なぜ、ここまで極端な降り方になったのでしょうか、気象予報士の手塚悠介さんの解説です。

 こちらはどのくらい雪が積もっているかを表していて、色が濃いほど沢山積もっているというものです。23日から見ると、積もっているエリアがどんどん広がりますよね。西日本でも記録的になっていますし、例年雪が多い北日本でも記録的になっているというのが特徴です。

 第一級の寒気が入り、日本海の海水温が高いというのも、広く大雪になっている原因です。

 名古屋や高知などは天気が回復してきます。北陸の平野部では雨に変わってきていますが、山沿いでは雪が続きます。東北は25日いっぱい。北海道は26日のお昼ごろまで大雪に警戒して下さい。ということで今回の寒波の影響は26日には少し落ち着いてきますが、年末年始の予報を見ると、札幌や新潟などは雪マークが多く付きます。

 これから帰省ラッシュも始まりますが、29日や年始3日ごろにも強い寒気が入りそうで、雪が強まるタイミングが度々やってきそうです。

 気象庁からも気になる情報が出ていて、紫色の北陸は年始から雪の降る量が平年を大きく超える予想で、また大雪の恐れがあります。

 雪崩などもそうですが、今シーズンも落雪による事故がすでに発生しています。除雪作業は2人でやるなど、今一度、ご注意下さい。

 そして25日、天気が回復してくる西日本の太平洋側でも、こちらにお気を付け下さい。これは4年前の雪が降った翌日の名古屋の映像です。25日の朝も、雪降ったところでは路面状況が悪くなりますので、スリップ事故や転倒事故など起こりやすくなります。クリスマスで外出する方も多いと思いますが、十分にお気を付け下さい。

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