年の瀬の「アメ横」を満喫する外国人観光客に密着[2022/12/26 19:49]

 行動制限のない3年ぶりの年の瀬ですが、外国人観光客に人気のアメ横にある異変が…。活気を取り戻しつつある人気スポットに何が起きているのか。

 威勢の良い声が飛び交う東京・上野の「アメ横」。正月用の食材などを買い求める買い物客で大にぎわいです。今年は水際対策が大幅に緩和されてから初の年末。多くの外国人観光客の姿がありました。

 ブラジルからの観光客・ハガイさん(29):「おなかがすいたよ」

 ブラジル人のハガイさん。今年は日本で年越しするため来日したといいます。

 ブラジルからの観光客・ハガイさん:「ここに行きましょう」

 訪れたのは海鮮料理が食べられるお店。

 ブラジルからの観光客・ハガイさん:「ウナギ。私が食べたなかで最高のシーフードだと思います」

 注文したのは「ウナギ」です。

 ブラジルからの観光客・ハガイさん:「ブラジルには食べて美味しいと思うウナギがない。だから日本からの輸入しかありません」

 人生2回目の「うな丼」。そのお味は…。

 ブラジルからの観光客・ハガイさん:「ベリーグッド!ふわふわしていて、まろやかな風味があるところが他とは違いますね、とても美味しいです。ブラジルではお米がとても人気です。でも魚とではなく豆と一緒に食べますね」

 うな丼に舌鼓。あっという間に平らげました。

 ブラジルからの観光客・ハガイさん:「海産物のお店がたくさんありますね。海産物は持って帰れないけど、良いですね」

 その海産物が並ぶ鮮魚店で、魚を見つめる外国人の姿が…。

 ハワイ出身・マイケルさん(69):「魚が好きです。ハワイにはこんなに多くの海産物がありません。カツオを買いたいと思っているけど、買いたいものがないな」

 お目当てのカツオは見つからないようです。

 3年ぶりに、にぎわいを取り戻した東京・上野のアメ横。しかし、頭の痛いある事態に直面していました。

 清水水産・前田裕太さん:「高いですね。タラバガニが一番高いので」

 「清水水産」では、去年と比べタラバガニは1.5倍ほど、マグロとスジコは1.5倍から2倍、数の子、イクラについては3倍ほど値上がりしているといいます。円安の影響で輸入する海産物の仕入れ値が大幅に上がっていることなどが要因だそうです。

 清水水産・前田裕太さん:「外国人は増えて観光の人は多いですけど買う人は減っています」

 一方、アメ横にあるたこ焼き店。たこ焼きを買い求めるチリ人の団体が。熱々のたこ焼きをふうと冷ましながら、パクリ。こちらもパクリ。皆さんたこ焼きのあまりの熱さに、このリアクションです。

 チリからの留学生・アレックスさん(32):「とてもおいしいです」

 そう話すのは日本に留学中のアレックスさん。クリスマスと新年を一緒に過ごすため、家族がチリから来日、10人でアメ横へ。

 チリからの留学生・アレックスさん:「家族が日本食や日本の洋服を見たり、チリへのお土産を買うために来た」

 アレックスさんたちは早速、ショッピングへ。ところが義理の兄・デニスさんの手にはたこ焼きを食べた時に使った箸が…。

 チリから10人家族で来日、義兄・デニスさん(42):「(Q.あっ箸…)(箸の持ち方を)忘れないようにね」

 そんなチリ人家族が訪れたのは洋服店。そこでサッカー日本代表のユニフォームを購入。日本代表のファンなのかと思いきや…。

 チリから10人家族で来日、甥・セバスチャンさん(16):「いいえ…サッカーは好きじゃないです。これは僕の教授へのお土産です。『日本チームのを買ってきて』と教授から頼まれたからです」

 ちなみに、気になる旅費は…。

 チリからの留学生・アレックスさん:「1人だいたい80万円ですね」

 なんと、旅費は1人80万円。家族9人でおよそ720万円です。

 チリからの留学生・アレックスさん:「東京に1カ月滞在し、ディズニーランドやユニバーサルスタジオ、大阪、京都、奈良と旅するので、私の家族もこの旅をすごく楽しんでいます」

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