花粉症の人は要チェック!今春は花粉大量飛散か スギ花粉が過去最多8県も 環境省[2023/01/18 21:45]

 今年春のスギ花粉の飛散量が関東などで極めて多くなるとの見通しを環境省が発表しました。関東ではヒノキの雄花の数も極めて多い状況だということで、花粉の飛散が長期間に及ぶ可能性もあるということです。

 環境省は去年11月から12月にかけて、北海道や沖縄などを除く34都府県のスギの雄花の状況を調べました。

 春に飛散するスギ花粉はスギの雄花の量に左右されるためで、雄花がどれだけ付くかは前の年の夏の日照時間や気温が影響します。

 調査の結果、去年の夏、6月がかなり暑かったことや夏の日照時間が多かったため、東北南部から九州にかけての広い範囲でスギの雄花の量が前年より多かったということです。

 特に関東や北陸、近畿中国地方では2021年までの10年間のスギの雄花の最大値を超える観測値が報告されていて、今春の花粉の飛散が極めて多くなる見込みだということです。

 また福島、新潟、富山、石川、京都、兵庫、岡山、鳥取の8県では2004年の調査以降、最も多くの雄花の数が確認されました。

 去年、特に数が少なかった鳥取では前年比の17倍、10年平均でも約2.5倍と過去に例のない数になっているということです。

 また、関東ではヒノキの雄花の数も極めて多い状況だとしています。

 ヒノキの花粉はスギ花粉より1カ月ほど遅れて飛び始めるため、関東では今年の春の花粉の飛散が長期間に及ぶ可能性もあるということです。

 環境省の担当者は「鳥取県は条件などが整い、去年の反動でこのような過去にない数字になった。今年の春は関東などで、ここ10年のなかでも最も多い花粉の飛散が予想される。花粉のシーズンに向けて準備や対策をしっかり取ってほしい」と話しています。

※18日に環境省から先月26日に公表した内容に誤りがあったと発表がありました。訂正された発表に基づいて内容を修正しています。

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