去年の自殺者は2万1584人 男性は13年ぶりに前年上回る 相談窓口の利用を 厚労省[2023/01/20 09:00]

 去年1年間に自殺した人の数は2万1584人で、男性の自殺者は13年ぶりに前の年より増加しました。

 厚生労働省によりますと、去年、自殺した人は速報値で2万1584人で前の年から577人増えました。

 このうち男性はおととしよりも604人多い1万4543人で、13年ぶりに前の年を上回りました。40代から60代と80代以上が特に増えています。

 女性は7041人で3年ぶりに減少に転じました。

 職業別では、年金・雇用保険などを受給する人や失業した人で自殺の増加が目立ちました。

 去年1月から11月に自殺した小中高生は441人で、おととしの同時期から3人減りました。

 遺書や家族の話から推定される動機として最も多かったのは「健康問題」で、次に多かったのは「家庭問題」でした。

 自殺者が増えた要因として厚労省は、「著名人の自殺報道の影響も考えられる」「確定値を踏まえて分析を深めたい」としています。

 厚生労働省は悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」
0570−064−556
▼「#いのちSOS」
0120−061−338
▼「よりそいホットライン」
0120−279−338
▼「いのちの電話」
0570−783−556

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