承認されれば国内初の「中絶薬」 治験では93.3%の確率 27日に審議と厚労省[2023/01/21 00:36]

 人工妊娠中絶に使う飲み薬について、厚生労働省は使用を認めるかどうか27日に審議すると発表しました。承認されれば、国内で初めての中絶薬となります。

 厚労省はイギリスの製薬会社ラインファーマの経口中絶薬について、27日に使用を認めるかどうか審議すると明らかにしました。

 ラインファーマがおととし12月に薬事申請をしていました。

 この中絶薬は「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」の2種類を組み合わせて服用することで妊娠を継続するホルモンの働きが抑えられ、子宮内から内容物が排出される仕組みで、治験では93.3%の確率で24時間以内の中絶が確認されたということです。

 国内の人工妊娠中絶では、金属の器具でかき出す「掻爬(そうは)法」などが用いられている一方、海外では多くの国で中絶薬が使われていて、専門家からは「選択肢が広がる」という声も上がっています。

 この薬が承認されれば、国内では初めての中絶薬となります。

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