停電していないのになぜ?JR総武線が緊急停車後に車内電気消えた“なぞ”[2023/01/29 09:20]
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千葉県を走るJR総武線の列車で乗客から緊急停車した後、車内の電気が消えたという投稿がSNS上にあった。当時、周囲で停電は起きていなかった。一体、何があったのか。
JR東日本によりますと、29日午前6時47分ごろ、JR総武線市川駅で線路内に落し物があり、非常ボタンが押されたため、周囲を走る列車が緊急停車しました。
その際に一部の列車が架線の「境目」で止まったということです。
架線1本あたりの長さは、数百メートルから数キロメートルで架線同士をつなげて電気を通しています。
異なる変電所から電気が送られているため電圧に差があり、架線同士をつなぐ境目の区間で停車をすると、過電流で架線を切断する恐れがあるといいます。
そのため、この列車は一度、パンタグラフを下して安全を確認したうえで約7分後に運転を再開しました。
車内の電気が消えるなどしたのは、こうしたことが影響していたということです。