【ウェザー原稿】予報士のつぶやき 今年の花粉なぜ多い?[2023/02/17 12:34]

いやーな季節がやってきてしまいました。
ウェザーニュースは2月14日に東京都が花粉の飛散シーズンに突入したと発表しました。

関東や東海、西日本でも続々と花粉シーズンに入っていて、九州ではすでにピークを迎えている所があります。

さらに今年は、飛散量が多いことが問題です。
東京都福祉保健局は去年の2.7倍、ウェザーニュースも東京は去年の1.4倍の花粉が飛ぶと予想しています。

今年はなぜこんなに飛散が多くなるのでしょうか?その原因は去年の夏まで遡る必要があります。

▼花粉の飛散量のポイントは二つ
(1)前年の夏の気象条件
(2)周期的な増減

スギの雄花は前年夏に作られます。日照時間が長く、気温が高いほど光合成が活発になって生育が促進されます。
2022年の夏は全国的に気温が高く、西日本や東日本では特に高温傾向となりました。
群馬県伊勢崎市では観測史上はじめて6月に40℃に到達したり、東京では過去最長となる9日連続猛暑日を記録したりしました。

また、前年の飛散量が多いと翌年は少なく、前年が少ないと翌年は多くなる傾向があります。
2022年は、西日本・東日本では比較的少ない状況であったため、今年は多い年に当たるとの予測が出ているのです。

毎日の飛散予測をチェックして、多い時間の外出を避けるなど、できる限りの対策をして乗り越えていきましょう。

テレビ朝日気象デスク 森口哲夫

こちらも読まれています