九州・四国で「春一番」 暖かいけど風強すぎ!せっかくの観光に悪影響[2023/02/19 18:19]

 南風がもたらした暖かい空気の影響で、東京都内や神奈川では今年初めて最高気温が20℃を超える暖かさになりました。九州北部や四国地方で春一番が観測されるなか、強い風の影響で木が倒れるなど被害も出ています。

 首都圏では19日、強風が吹き荒れました。横浜市では最大瞬間風速24.8メートルを記録。今年一番の強風です。

 観光地では大きな影響が。JR桜木町駅前に設置されているロープウェイですが、強風のため運転を見合わせています。世界最先端の都市型ロープウェイも強風にはかなわず運休。

 さらに、横浜駅とみなとみらいを結ぶ水上バス。休日には、多くの観光客でにぎわいますが高潮の影響で欠航中となっています。周りには観光客の姿もありません。水上バスを目当てに来た人たちも引き返していきます。

 桜が咲き始めている観光地・小田原城は、あいにくの雨と風。ビニール傘が飛ばされないよう必死に押さえながら進んでいます。

 住宅地にある桜の名所では、強風による被害が出ています。桜の名所・西海子小路ではこの風の影響で桜の木が折れてしまいました。根元からぽっきりと折れてしまったのは、老朽化が進んでいた桜の木です。

 朝、撮影された写真。住宅地の道路をふさぐように桜の木が倒れています。高さおよそ7メートル、幹の周囲176センチの木が折れてしまうほどの強風。幸い、けが人はいませんでした。

 九州北部や四国地方では「春一番」が吹きました。南から暖かい空気が流れ込み、関東では気温がぐんぐんと上昇。各地で4月並みの陽気に。千葉県のマザー牧場では、羊たちが春の出産ラッシュを迎えています。

 都内では、今年初めて20℃に到達。羽田空港で最高気温20.5℃を記録しました。関東で今年一番の暖かさとなったのは神奈川県海老名市。21.0℃まで上がり、ゴールデンウィーク並みのポカポカ陽気に。

 横浜の赤レンガ倉庫では、旬のイチゴが味わえるストロベリーフェスティバルが開催中です。若者や家族連れなどでにぎわいました。春の陽気に誘われる人たちが多いなか、今年一番となった強風の影響も。子どもたちが遊ぶ大型のエアー遊具。安全のため中止にしました。

 横浜赤レンガイベント事業部・遊佐信之介さん:「お客様が持っている物など風で飛ばされる懸念もある。くれぐれも気を付けながら楽しんでいただきたい」

 20日以降は南風から北風に変わって、再び冬の寒さが戻ってきます。激しい寒暖差に注意が必要です。

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