【当時1歳】天皇陛下 同じ月生まれの赤ちゃんと交流 見守る美智子さま 天皇誕生日[2023/02/22 19:17]

前の年に完成して、当時の皇太子ご夫妻、今の上皇ご夫妻がお住まいだった東宮御所に、バスが入ってきました。
1961年、昭和36年3月19日のことです。
東宮御所の車寄せにバスがつけられることもあるんですね。
バスからは赤ちゃんを抱いた人びとが次々に降りてきます。

お母さんお父さんの腕に抱かれているのは、赤ちゃんコンクールに出場した赤ちゃんたちです。
ほとんどが入選者で、実は全員が前の年の2月に生まれたそうです。ということは…?

入ってきたのは当時「映写室」と呼ばれていた部屋のようです。
フローリングの部屋ですが、畳が敷かれています。
そこへ、美智子さまの腕に抱かれた浩宮さま、今の天皇陛下がお出ましです。
浩宮さまも2月生まれ。
そうです。
この場にいる赤ちゃんたちは全員、1歳になったばかりでした。
最初にあいさつしたのは、皇室とゆかりの深い愛育病院院長の内藤寿七郎さんでしょうか。
赤ちゃんコンクールの関係者とみられる人々がお二人にあいさつします。
赤ちゃんを抱いた両親たちともあいさつします。
中にはお婆さまらしき人も。

ここで浩宮さまを畳の上に。
それを合図に12人の赤ちゃんたちも畳の上へ。
さっそく歩き出す活発な子もいますね。
浩宮さまはといえば、ちょっと戸惑っていらっしゃるでしょうか。
でもいろいろなことに興味津々なのは、ほかの子たちと同じです。

お生まれになったときは、標準より少し小さかった浩宮さまですが、1年たって体重も10キロを超え、まわりの赤ちゃんたちととくらべるまでもなく、スクスクとお育ちです。

あ、座ってしまいました。
美智子さまがやさしく手を取られます。

この模様はアメリカのニュース映画でも紹介されました。

-----<アメリカのニュース映画/翻訳>-----------------------------------------------------------------

リトルプリンス・ヒロ、浩宮さまが、東京に新しくできた東宮御所で、12人の小さなお客さまとその親御さんたちをおもてなしです。

お母さんである美智子妃を手伝って、1歳のプリンスは自分をお披露目しました。

客人は日本の健康優良児コンクールの最近の入選した赤ちゃんたちで、健康そのもの。
記念すべきこの日にもお行儀よくしています。

天皇の孫であるヒロ・浩宮さまにとっては、公式な会合のこれが第1号ですが、その振る舞いは理にかなっていて問題はありません。

美智子妃にとっては誇らしい一日でしたが、リトルプリンス・ヒロ、浩宮さまは、実際のところ、とくにうれしいわけでもない様子。
一つ良かったのは、この集まりでスピーチする必要がなかったことでした。

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アメリカのニュース映画はここまで。
アメリカなりのユーモアかウィットのつもりなのかもしれませんが、空回りしている部分があるように聞こえるのは、60年前だからでしょうか。

部屋の奥に美智子さまの姿が。

積み木、コルクの積み木ですね。
みんな仲良く遊ぶ、というより、思い思いに遊んでいるんですね。
浩宮さまもいったんはベビーサークルの中に入っていらしたようですが、また外へ出られました。
美智子さまが積み木のところに手を引いて行かれますが…。

美智子さま、ニコニコと見守られています。
親御さんたちも。

赤ちゃんたちは、やっぱり思い思いに自分のしたいことをしているようです。

浩宮さまは周りの大人たちになにやらアピール?
いやいや、大人たちのほうこそアピールしています。

浩宮さまも同い年のみんなにだんだん興味がわいてきたようです。

幕切れを告げる拍子木でしょうか。
でもコルクなので響きは期待できません。
あっという間の30分間でした。

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