保育士が園児引っ張り脱臼 不適切保育5件 江戸川区が保育園を指導[2023/03/08 21:15]

 東京・江戸川区は8日、区内の認可保育園で保育士が園児の腕を強く引っ張り、ひじを脱臼させるなどの不適切な保育があったと公表しました。

 不適切な保育が認められたのは江戸川区の認可保育園「ほほえみ保育園」です。

 区によりますと、先月24日、園児の保護者から「子どもが保育士に腕を引っ張られた。帰宅後に痛みを訴えて受診したところ、左ひじの脱臼が判明した」と相談がありました。

 これを受け、区が園に立ち入り検査を行ったところ、他にも給食を無理やり食べさせる、注意して泣いた園児の腕をつかんで廊下に出すなど、同じ保育士による不適切な保育が合わせて5件確認されたということです。

 区は今月7日、園を運営する社会福祉法人「千葉学園」に第三者委員会を設置して原因究明や再発防止に努めるよう指導しました。

 この保育園については、去年3月にも近隣住民から「園内から怒鳴り声や冷たい言葉が聞こえてくる」などの相談が寄せられ、区はこれまでに数回、指導を行っていました。

 区の担当者は「虐待にも値する行為で極めて遺憾。指導が生かされていないことは反省しなければならない」としています。

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