予報士のつぶやき 空に現れる花粉のサイン[2023/03/09 13:43]

「目がかゆい!」「鼻水が止まらない……」花粉症の症状を訴える周囲の声が日ごとに大きくなってきました。

2023年の春は例年よりも花粉の飛散量が多く、いつもより症状がひどいという人もいるようです。なんともつらい時期ですが、じつは花粉が飛んでいることを知らせてくれる空の虹色があります。

それが「花粉光環」です。冒頭の画像の中心で、円盤状に光っている虹色が「花粉光環」で、花粉の小さな粒が太陽光を紫から赤に分けることで生まれます。太陽のまわりに「花粉光環」が出ていれば、花粉が飛んでいるサインになるため、花粉症の人は一層の対策をするかどうかの目安にもなります。

※注意※
太陽の光を直接見ると、強い光で目を痛める恐れがあります。太陽を電柱や建物などでぎりぎり隠して、安全に観察してください。

なお、月の光が強い満月の前後は、夜でも「花粉光環」が見られます。月は直接見ても目を痛める心配がありません。

花粉が飛びやすい日の条件は以下の通りです。
・雨上がりの翌日
・晴れて気温が高い
・風が強い

こうした条件が揃う日には、服装に一工夫してみてください。環境省の「花粉症環境保健マニュアル」によると、服の素材によって花粉のくっつきやすさが変わるそうです。綿の花粉付着率を100とした場合、化繊は180、ウールは980にもなるそうです。「花粉光環」などで花粉の飛散を察知したら、ウールの服は避けるのがよさそうです。

テレビ朝日気象デスク 津田紗矢佳

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