予報士のつぶやき「東京サクラ開花と異常な高温」[2023/03/14 14:01]

東京は3月14日のきょう、サクラの開花が発表された。
これは2020年と2021年とならび統計史上最も早い開花。
きのう13日の時点で4輪咲いていて、あと1輪咲いていれば新記録だった。
(開花発表の目安は5〜6輪以上が開花)

テレビ朝日ウェザーセンター内では3月に入ってから
「今年の東京のサクラって記録的に早くなるかもしれない」という話題が
よく上がっていた。

というのも3月に入ってからの東京の週間予報で
今まで3月上旬には見たこともないような予想最高気温が並んでいたから。
単発で20℃を超えるような日があることは、過去にもよくあったが
4日も5日も20℃予想が並ぶなど、かなり異常な状況だった。

実際、3月上旬の東京の最高気温を平均すると以下のようになる。
<3月上旬の最高気温の平均>
2023年 18.4℃
2013年 16.8℃→これまでの1位の記録
平年   12.7℃

これまでの3月上旬の高温記録を1.6℃も上回り、平年と比べると6℃近くも高いという
異常事態。この暖かさで一気に桜のつぼみも成長して、東京のサクラは統計史上最も
早く開花。この先、関東から西の地域では平年よりも早い開花ラッシュとなる見込み。

サクラが咲いてからも気温が高ければ満開も早く、散ってしまうのも早い。
3月後半の気温傾向は東日本や西日本で平年よりも高い日がほとんど。
とくに東日本の方が平年よりも高い傾向。

今年は外で宴会しながらお花見を楽しむ予定の方も多いかもしれないが、
お花見シーズンはあっという間に過ぎ去ってしまうかもしれない。

テレビ朝日気象デスク 太谷智一

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