アメリカで日本人と同性婚の米国籍男性に日本での長期在留資格「安心した」[2023/03/15 19:05]

 アメリカで日本人と同性婚をしたことを理由に日本での在留資格の変更などを求めて裁判を起こしたアメリカ国籍の男性について、長期の在留資格が認められました。男性は会見で「安心した。同じような立場の人に在留資格を出す1歩になる」と喜びを語りました。

 アメリカ国籍の男性は日本人のパートナーとアメリカで同性婚をしたことを理由に、長期の在留資格への変更を申請していました。

 しかし、「許可をしない」との通知が送られてきたため、国に対して在留資格の変更や損賠賠償を求めて裁判を起こしていました。

 東京地裁は去年9月、男性の請求を退けた一方、外国人同士の同性婚では長期の在留資格が認められるのに日本人がパートナーである場合は認めない国の運用について「法の下の平等を定めた憲法の趣旨に反する」との判断を示しました。

 弁護団によりますと、男性が判決後に改めて資格の変更を申請をしたところ、長期の在留が可能となる「特定活動」の資格が認められたということです。

 男性は今月15日に会見を開き、「ほんのちょっとではありますが、安心しました。日本政府として同じような立場の人に在留資格を出す1歩になる」と語りました。

 男性は就労活動に制限がない「定住者」の在留資格などを求め裁判を続けていて、15日に開かれた控訴審では「私たちが皆、平等に扱われることこそが当たり前なのではないでしょうか」などと意見を述べました。

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