「ごみ屋敷」全国で5千件超 環境省が初の全国調査「ごみではない」との主張も[2023/03/29 10:02]

 環境省はいわゆる「ごみ屋敷」の全国調査を初めて行い、自治体が把握しているごみ屋敷の件数がおよそ5000件に上ることが分かりました。

 環境省は、ごみ屋敷への対応事例などの把握のため、全国の市区町村に2018年度から22年度までのごみ屋敷の認知件数などについてアンケートを実施しました。

 その結果、直近5年間で全国1741の市区町村のうち、およそ4割の661の市区町村でごみ屋敷の事案がありました。

 認知している事案の件数が最も多かったのは東京都の880件、次いで愛知県の538件、千葉県の341件で全国では5224件でした。

 一方、所有者への助言や指導・支援などで、改善した件数も全国平均でおよそ5割に上り、現在も継続しているごみ屋敷は東京都で355件、愛知県で146件など全国で2636件でした。

 ごみ屋敷に対応する条例等を制定したと回答した市区町村は、101ありました。

 報告書の中には、対応の際の課題として、所有者が「ごみではない」と主張した場合の対応や処分費用が用意できないケースもあげられています。

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